OpenSeaのガス代について知りたい。現在いくらかかるの?
発生するタイミングや価格の確認方法、安くできる方法があったら教えてほしい!
こんな悩みにお答えします。
・OpenSeaのガス代とは?
・OpenSea 現在のガス代(直近1年での変化)
・OpenSeaのガス代はいくら?発生するタイミングは?
・OpenSeaのガス代を確認する方法
・OpenSeaのガス代を安くする方法
OpenSeaでNFT売買を始めるなら、「ガス代」についての理解は必須。
なぜなら、「ガス代=コスト」なのでいかに安くできるかで、手残りの利益が大きく変わってきます。
本記事では、2023年の最新動向をふまえ、OpenSeaでのガス代について、現在の相場から発生するタイミング、安くするコツまで、わかりやすく解説します。
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NFTを始めるための流れを理解したい人は、「NFTの始め方」をご覧ください。
OpenSea(オープンシー)のガス代とは?
ガス代とは、一言で言うと、イーサリアムの「ネットワーク利用料」。
イーサリアムのブロックチェーン「イーサリアムチェーン」を利用する際に発生します。
OpenSeaでは、主にイーサリアムチェーンを使ってNFTを売買するため、ユーザーはガス代を支払う必要があります。
需要によってこのガス代は変化します。次に計算方法を解説していきます。
OpenSea(オープンシー)のガス代計算方法
ガス代を算出する計算式は以下になります。
取引量が増え、混雑してくると「Gwei」「ガスリミット」の数字が上がり、ガス代も高くなります。
Gwei:ガス代の単位。混雑状況や要求される処理速度によっても変動。
1Gwei = 0.000000001ETHに相当。
ガスリミット:取引に使用できるガスの最大量。OpenSeaの取引では、200,000~300,000必要
例えば、ガスリミットが 200,000 で、現在のガス代単価が 50 Gwei の場合、ガス代は次のようになります。
50Gwei ✖0.000000001ETH ✖200,000 = ガス代 0.01ETH
後ほどご紹介するリアルタイムのガス代を確認できるサイトもあるので、自分で計算できなくてもOK!なんとなく理解しておくぐらいで大丈夫ですよ。
OpenSea 現在のガス代(直近1年での変化)
NFTを取り巻く環境は変化が激しいのですm(__)m
2022年3つの大きな変化により、OpenSeaのガス代が下がり、新規でも参入しやすくなってます。
①イーサリアム(ETH)含め、仮想通貨の相場が大きく下がった
②イーサリアム(ETH)のMerge(マージ)影響でガス代が安くなった
③OpenSeaでは、NFT出品時のガス代が無料になった
順番に解説していきます。
イーサリアム(ETH)含め、仮想通貨の相場が大きく下がった
ご存じのとおり、2022年に入り仮想通貨の相場は大きく下がりました。
NFT売買に使用するイーサリアム(ETH)も同様。
2022年4月時点で1ETH=約40万円が、2023年1月時点で約16万円と半分以下まで下がってます。
イーサリアム(ETH)の価値は下がりましたが、以前より少額でNFTを始められる環境になってます。
2024年の半減期に向け、仮想通貨の価格は再び上がると言われてるので、参入するなら今がチャンスですね。
イーサリアムのMerge(マージ)の影響でガス代が安くなった
イーサリアムチェーンでは、2022年9月にMerge(マージ)と呼ばれる大きなアップデートがありました。
小難しい話は省略し、ざっくり言うと
イーサ(ETH)を生み出すにはガス代が必要なんですが、ガス代を大幅に削減できる新たな仕組みに変更されました。
その効果もあり、去年に比べガス代価格が低い水準で推移してます。

OpenSeaでは、NFT出品時のガス代が無料になった(以前は初回のみ発生)

以前OpenSeaは、初回出品時に高額なガス代が必要だったのですが、2022年6月から、完全無料で出品できるようになりました。
まえは、自分の作品を販売したいクリエイターは、ガス代がネックでNFTに挑戦できないという人も多かったんです。でも今は出品が完全無料になり、チャンスが広がってます!
といった感じで、ガス代を取り巻く環境は日々変化してます。
本記事のガス代価格は、執筆時点(2023年1月8日)のETH相場、ガス代から算出した概算になりますので、あらかじめご承知おきくださいm(__)m
OpenSeaのガス代はリアルタイムいくら?発生するタイミングは?
それでは、OpenSeaでの購入・出品・転売ごとにかかるガス代を解説していきます。
NFT購入にかかるガス代

OpenSeaでは、NFTの「購入」にはガス代が発生します。
相場は0.02~0.05ETH(約300円~800円)です。
購入方法の詳細は、「NFTの始め方」をご覧ください。
NFT出品にかかるガス代

OpenSeaでは、NFTの「出品」にはガス代は発生しません。
前述のとおり、以前は初回出品時に高額なガス代が必要だったんですが、2022年6月から完全無料で出品できるようになりました。
また作品のNFT化など制作工程においても特にガス代は発生しません。
その代わり、商品が売れた際に、2つの手数料が発生します。
売上手数料(販売額の2.5%)
0.06ETH(約1万円)のNFTが売れた場合
⇒0.0015ETH(約250円)
ロイヤリティ(販売額の最大10%)
0.06ETH(約1万円)のNFTが売れた場合
⇒0.006ETH(約1,000円)
※出品は完全無料
ロイヤリティという仕組みは、新たな「クリエイターエコノミー(クリエイターの収入源)」として注目されています。
NFT転売にかかるガス代

NFT転売においても、ガス代が発生するのは「購入」のタイミングのみ。
出品は無料で、売れたときに売上手数料とロイヤリティが発生します。
仮に、0.03ETH(約5,000円)で購入したNFTを0.06ETH(1万円)で転売すると
(※購入に伴うガス代を0.005ETH、ロイヤリティを10%とした場合)
目安としては、ガス代(手数料込み)2,050円程度、利益は約2,950円になります。
発生するガス代(手数料)は以下になります。
①購入にかかるガス代
⇒0.02~0.05ETH(約300~800円)
②売上手数料(売却時)
0.06ETH(約1万円)のNFTが売れた場合
⇒0.0015ETH(約250円)
③ロイヤリティ(売却時)
0.06ETH(約1万円)のNFTが売れた場合
⇒0.006ETH(約1,000円)
※出品は完全無料
ロイヤリティという仕組みは、新たな「クリエイターエコノミー(クリエイターの収入源)」として注目されています。
それでは次に、ガス代の価格を調べたいときに便利なサイトをご紹介します。
OpenSeaのガス代を見れるサイト
いくつかサイトがあるので、おすすめをご紹介します。
特徴 | リアルタイム | 過去トレンド | |
Ethereum Gas Charts | ・直近1週間の価格推移 ・曜日毎・時間帯毎の価格(グラフ) | 〇 | |
GAS NOW | ・4段階の処理速度毎のガス単価 ・曜日毎・時間帯毎の価格(数字) | 〇 | |
etherscan | ・3段階の処理速度毎の単価 ・ガス単価✖処理時間 | △ | |
ethgasstation | ・リアルタイムの混雑状況がわかる ・3段階の処理速度毎の単価 | 〇 | |
Ethereum Gas Price Ghart | ・24時間・7日・30日・最大の期間での価格推移 スクショできるボタン付き | 〇 | 〇 |
イーサリアム(ETH)のガス代をリアルタイムで見れるサイト
まずは、Ethereum Gas Price Ghartがおすすめ。直近24時間の推移がグラフ化されてます。

赤枠のスクショボタンを押すと、グラフを簡単にサクッとキャプチャできます、超便利。
あとは「ethgasstation」が見やすいです。
リアルタイムの待機時間やガス使用率などが確認できます。

イーサリアム(ETH)の過去のガス代を見れるサイト
過去トレンドを確認したい場合は、Ethereum Gas Price Ghartがおすすめ。
「最大期間」を選択すると、過去数年分の推移が見れます。

またEthereum Gas Chartsのヒートマップを使うと、利用者が少ない曜日、時間帯がわかります。
あらかじめ確認しておくことで、ガス代を安く済ませられます。

↑のヒートマップから、日曜や平日午後の時間帯が空いていることがわかりますよね。
これでまずは、狙い目の日時・タイミングを定めるのがおすすめです。
NFTのガス代を節約・安くする方法
つぎにガス代を減らす方法を解説していきます。
①ガス代が安い時間帯を狙う
②【新機能】ガス代設定機能をつかう
③低速にする
④安いネットワークを使う
順番に解説していきます。
イーサリアムのガス代が安い時間帯を狙う【タイミングが重要】
NFTの購入や販売で発生するガス代(手数料)は、ブロックチェーンの混雑具合によって決まります。
そのため、ブロックチェーンを使う人が少ない時間帯を狙えば、ガス代(手数料)を安くおさえられます。
「OpenSeaのガス代を確認する方法」でご説明したとおり、
リアルタイムのガス代は、Ethereum Gas Price Ghart、曜日・時間帯毎のトレンドはEthereum Gas Chartsが便利です。
【新機能】ガス代を自分で設定する
ガス代の希望価格を設定できる新規機能ができました。
まだ設定をオンにしていない方は、 NFT購入の際にMetaMaskのポップアップ画面に以下の赤枠が表示されるのでタップします。

以下画面で「オフ」を「オン」切り替えます。

するとキツネの「市場」マークが表示されるようになるので、タップします。

「高度な設定」をタップします。

「最大基本手数料」「優先手数料」を直接入力し、OKであれば「保存」をタップします。

・最大基本手数料:「基本料金」+「優先手数料」 の合計
・優先手数料:トランザクションを処理してくれる人へのインセンティブ
金額を高めに設定しておくと、優先して処理をしてくれます。
先ほど調べたガス代の相場をふまえ、価格を設定しましょう。
低速にする
「ガス代を事前で設定する」が難易度高い人は、こちらがおすすめ。
キツネの「市場」マークをタップします。

「低」「市場」「積極的」から、処理速度を選択します。

当然、「低<市場<積極的」の順番でガス代は高くになります。
今回は節約のため「低」をタップします。
・低(low) : 処理30秒(ガス代 低い)
・市場(medium) : 処理30秒(ガス代 中)
・積極的(very high) : 処理15秒(ガス代 高い)
「低」と「積極的」でガス代は2倍近く違います。
自分は、急いで購入したいときは「積極的」、それ以外は「低」にしてます。
「確認」をタップすれば、設定完了です。

安いネットワークを使う
最後は、ガス代が安いネットワークを使う方法です。
OpenSeaでは、9つのブロックチェーン上にあるNFT作品を売買できます。
・Ethereum(イーサリアム)
・Polygon(ポリゴン)
・BNBチェーン
・Avalanche
・Klaytn(クレイトン)
・Optimism
・Arbitrum
・Arbitrum Nova
・Solana
おすすめはガス代が安く、ETHに次いで取扱量も多い「Polygon(ポリゴン)」です。
購入手順の詳細は、「MetaMaskにPolygonチェーンを追加・MATIC/WETHの入金・送金方法」をご覧ください。
FAQ よくある質問
- QNFTアートを出品するのに必要なガス代は?制作や作品のNFT化にもガス代はかかる?
- A
作品の制作(NFT化)も含め、無料で出品できます。
以下の記事で紹介している無料アプリを利用すれば、タダでピクセルアート(ドット絵)やデジタルアート作品を制作できます。
まとめ
・OpenSeaのガス代とは?
・OpenSea 現在のガス代(直近1年での変化)
・OpenSeaのガス代はリアルタイムいくら?発生するタイミングは?
・OpenSeaのガス代を見れるサイト
・OpenSeaのガス代を節約・安くする方法
2023年の最新動向をふまえ、OpenSeaでのガス代について、現在の相場から発生するタイミング、安くするコツまで、解説しました。是非参考にしてみてください。
これからNFTを始める方は、あわせて「NFTの始め方」をご覧ください。
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