IR担当は辛い?【向いてる人・仕事大変・やりがい】

仕事いろいろ

 

 

IRの仕事、大変?
よく激務で忙しいと聞くし、やりがいや向いてる人の特徴を知りたい。

 

 

こんな悩みにお答えします。

本記事の内容

・IR担当の仕事とは(やりがいと大変さ)
・IR担当に向いている人、向いていない人
・IR担当への転職を目指すには

本記事の信頼性
 

10年以上、IT業界でIRの経験があります。
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IR担当の仕事(やりがいと大変さ)

IRとは”Investor Relations”の略で、投資家向け広報と言われます。
ただ、広報とは似て非なる仕事。

上場企業は、株主や投資家に自社の業績や事業計画について説明責任があります。

なぜなら、上場企業は株式を発行する代わりに、株主や投資家から資金を提供してもらってます。その資金を会社の成長戦略のための先行投資に使うためにです。

なので、IRは単に投資家向けに情報発信してればOKではありません。

いざ資金が必要なとき、資金調達先になってくれる投資家といい関係を作っておくことがIRのお仕事です。

そういった意味で、IRは経営と深く関われる仕事であり、とてもやりがいを感じることもできます。
ただ、そのぶん辛く・大変な仕事でもあるのですが。

これまでの自分の経験を踏まえ、IRという仕事のポイントをまとめてみました。

IRへの転職を検討されている方は、是非参考にしてみてください。

まずは、IR担当のやりがい・魅力を解説していきます。

IR担当のやりがい・魅力

主に以下3つ。

・経営に近いところで仕事ができる
・金融業界での人脈が広がる
・年収も高い(広報とかに比べ)

順番に解説します。

経営に近いところで仕事ができる

経営層に近いところで、会社の成長に深く関わることができるのがIRの大きな特権。

キャリアパスとして役員との接点を作るには申し分のないポジションです。

金融業界での人脈が広がる

そして、アナリスト・投資家をはじめ金融業界に人脈を作りたいはおすすめです。

この業界、転々とする方が多く、アナリストが機関投資家になったり、証券営業マンが投資会社に転職したり、ザラにあります。

業界も狭いので、転職しても前職での人脈が活かせることも、この業界の特徴ですね。

年収も高い(広報とかに比べ)

そして、他のバックオフィス部門(総務、経理・広報)と比べても、給与水準は高めです

次に、IR担当の辛い・大変な点を解説していきます。

IR担当の辛い・大変なところ

主に以下4つ。

・少数精鋭で、超忙しい(激務)
・常に高スペックが求められる
・強いプレッシャー
・上層部の社内政治に巻き込まれやすい

順番に解説していきます。

少数精鋭で、超忙しい(激務)

よっぽどの超大手企業でないかぎりは、IRチームは少数精鋭

実は東証プライム企業でも1名で対応している会社も結構あります。

一人当たりの業務量も多く、決算発表や株主総会などの大きなイベントがある時期はかなり忙しくなるはずです。

また時価総額1,000億円以下の企業でも、300~400回/年ぐらいの1on1ミーティングがあります。

決算発表の直後は、朝から晩までミーティングが続くと思ってください(1日5~6件程度)。

常に高スペックが求められる

さまざまな知識が必要とされるのも特徴。

会社に対する幅広い理解はもちろん、会計知識、東証ガイドラインや会社法に加え、最近ではESG、DX等についても、総合的な知識が求められます。

強いプレッシャー

そして、適時開示など数字のミスや単純な誤字脱字も含め、決して間違いが許されない仕事です。

また会社のスポークスマンとして前面に立つ機会も増えるため、会社の代表として話すという強いプレッシャーがかかります。

上層部の社内政治に巻き込まれやすい

IRで発表する内容は対外的なコミットメントになるため、役員も常にヤキモキしていることが多く、会社によっては上層部の社内政治に利用されることも。。。

そのあたりは役員とうまくコミュニケーションをとりながら、立ち回れるスキルが必要になります。

IRに向いてる人・向いてない人

IRに向いてる人・向いてない人

IRに向いてる人の資質、思いつく点をあげてみました。
逆にこれみて、あー自分はちょっとシンドイと思った人は、向いてない可能性が高いかもです。笑

・上昇志向のある人
・機転が利く
・少人数での仕事が向いている人
・数字に強い人

・ロジカルシンキングができる人
・英語が話せる人

順番に解説します。

上昇志向のある人

IRの仕事は役員との接点も多く、IRで成果を出せると、今後の昇進においても大きなプラス材料。
上昇志向をもち、将来はCFOを目指す!ぐらいの気概を持てる人が適任です。

機転が利く

また社長やCFOにも精神的なプレッシャーがかかります。

そのため、決算説明会当日の役員フォローであったり、プレゼン資料の作りこみなどにおいても、機転を利かし、細やかな気配りなども大切になります。

少人数での仕事が向いている人

また少数精鋭であるがゆえ、社内での孤独感を覚えることもあります。

ただ、そのぐらいがむしろ仕事しやすいという人は向いてます

役員も忙しいので、短時間のミーティングから意図をくみ取り、IRストーリーを自分で考えながら動ける自走力を求められます。

数字に強い人

投資家との対話はすべて数字です。
会社の経営戦略を、数字の裏付けをもって説明できる能力が求められます。 

ロジカルシンキングができる人

投資家との対話は、ロジカルシンキングな詰将棋のようなものです。IRストーリーも論理的に組み立てられないと、面談時に軽々と論破されます。特に海外投資家との対話は、説明の論理性が重要。

英語が話せる人

IR担当は、やはり英語ができると何かと強い。
面談ではプロの通訳が基本入りますが、冒頭の挨拶・雑談等をサラッと英語で交わすことができるだけで投資家との距離がグッと縮まります。

また通訳の誤訳もあるので、投資家の回答を正しく理解できることで、他の人と差をつけることができます。

IRになるには(IR担当への転職)

最後に、IR担当になる方法ですが、未経験者OKの募集がほぼないのが特徴。

基本は即戦力採用

今いる会社で異動希望を出せるのであれば、まず社内でアプローチしてみるのがおすすめ。

大手と中小だと、IR担当の募集内容・背景も異なってきます。下の表でまとめてみました。

超大企業~大企業 中小企業~零細企業  
外からIR担当を採用することは稀
社内から優秀な人材を抜擢。募集も少ない
スタートアップ系が中心一人目のIR担当を募集(対象:30代中心)  
IT業種では人員強化のため社外採用あり
楽天やヤフーなど
(対象:30代中心)
IT業種が多い
今だとWeb3関連など
 
別業種では、老舗企業で稀に求人あり
ほとんどは責任者(候補)として募集
(対象:40代中心)
IR責任者であると同時に様々な業務(経営企画、広報等)を任される  
※対象年齢はあくまで推測です

まず大企業~超大手は、外からIR担当を採用することは稀。
社内から優秀な人材を登用して抜擢することが多いです。

ただ、IT業界のような成長企業であれば、大手でも人員強化のため社外から採用することもあります。ソフトバンク、ヤフー(Zホールディングス)、楽天のような会社は定期的にIRの募集を見かけます。

その他の業種では大手の老舗企業などで稀に求人を目にします。
ただ、ほとんどが責任者もしくは責任者候補としての募集

中小企業~零細企業は、ベンチャー企業、スタートアップ系が中心と考えてください。
特に最近多いのは、Web3.0関連のIT企業です。
組織もまだ小さいので、他の業務(経営企画、広報等)を兼務する覚悟はあらかじめ必要。

ただ、IRの仕事は成長企業の方が面白みがあるのは確かです

IRポジションで転職を考えるなら、スタートアップ企業で力を試してみるのも一つの選択肢です。

その方が将来的なキャリアアップにも必ずつながります。

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